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血中循環腫瘍細胞(CTC)測定

血中循環腫瘍細胞(CTC)とは

CTC測定ブースにて
CTC測定ブースにて

進行したがん細胞は血液やリンパ液の流れに乗って循環し、離れた臓器にまで転移をおこします。このように血液中に循環しているがん細胞が血中循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell、略してCTC)です。現在では、血液中のCTCは、乳がんや前立腺がん、大腸がんなどの転移性のがん症例において早期治療効果の判定や予測因子、また予後予測因子として有用性が認められ、セルサーチシステムによる乳がんおよび前立腺がん、大腸がん症例のCTC検査は、アメリカ食品医局(FDA)の承認を得られています。したがって、CTCを測定することは、治療による効果を判定したい場合や無憎悪生存率(PFS)や全生存率(OS)など予後の予測をしたい場合に有効です。

 

CTCの測定法(セルサーチシステム)について

血液中に循環している癌細胞は極微量であり、血液10mL中に数個~数十個程度です。したがって、正確性や再現性においてその検出は技術的に極めて困難でした。セルサーチ(CellSearch)システムは、特許に裏打ちされた独自の新しい技術の採用により、血液中の多くの細胞から極微量のCTCを識別して、迅速かつ正確に同定します。
患者から血液10mLを採血して、専用のCellSave検体保存チューブに保存します。血液中のCTCは、このチューブの中で96時間まで安定した状態を保つことが出来ます。

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検査室に到着した血液は7.5mLがコニカルチューブに移され、緩衝液と混和した後に遠心器で血球層と血漿層に分離されます。このままコニカルチューブをセルサーチシステムの機器「CellTracksオートプレップ」にセットして検体を処理します。

 

 

「CellTracksオートプレップ」では、ナノ鉄粒子に上皮細胞接着分子であるEpCAMに対する抗体を結合された磁性粒子(フェロフルード)により血液中の多くの細胞から特異的に上皮細胞を分離・抽出します。分離された上皮細胞に蛍光標識したサイトケラチンモノクローナル抗体を反応させると共に蛍光性のDNA染色物質DAPIで細胞の核を染色します。混入した白血球をCTCと識別するために、同様に蛍光標識したCD45抗体を反応させます。CTCの反応溶液は、磁石を固定したマグネストと呼ばれるカセットに組み込まれたカートリッジに中に移された後、セルサーチシステムの機器「CellTracksアナライザーⅡ」にセットして検査結果を解析します。マグネストに組込まれた磁石の発する磁力によりフェロフルードに捉えられたCTCがカートリッジ上面に移動します。「CellTracksアナライザーⅡ」では、カートリッジ上面の蛍光発色状況のデータを解析のための蛍光画像に処理して判定者に提示します。

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判定者は、DAPIで染色された核とサイトケラチン抗体で蛍光染色された細胞の形態とCD45抗体には反応しないことから、検出された細胞がCTCであると同定します。

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CTC検査の臨床研究

がんの治療には、早期発見と早期かつ効果的な治療法の選択、また転移や再発の診断や予測をすることが重要です。CTCの検査は、このようなより効果的ながん治療対策として期待されており、臨床研究が進んでいます。CTCの研究の詳細や、報告された論文についても併せてご覧ください。

 

 

CTC測定の手順

当社ではCTC測定サービスを行っております。本CTC測定サービスは、試験研究用です。その他の目的(臨床検査や医療診断等)にはご使用いただけません。

CTCの測定は、約20mLの血液を用いて行います。採血後にCellSave検体保存チューブに保存し、72時間以内に測定を行います。詳細は電話またはメールにてお問い合わせをお願いいたします。

CTC測定の他に、がん腫瘍マーカーの検査も行っております。お気軽にお問い合わせください。

 

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