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子宮頸がんにおける液状細胞診とHPV核酸検出検査(簡易ジェノタイプ判定)

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予防できる唯一のがん

それは、子宮頸(けい)がんです。定期的な子宮頸がん検診とワクチンの接種をおこなうことで、予防できる唯一のがんといわれています。近年では、20~30代の女性にも子宮頸がんが増えています。

子宮頸がん(上皮内がんを含む)罹患率の推移

しかし、子宮頸がんの検診受診率は、アメリカやイギリスでは約80%なのに対し、日本では24.5%と大変低いのが現状です。

20-69歳の子宮頸がん検診受信割合(2009年)

「子宮頸がん検診を受けるのは、なんとなく恥ずかしい」
「検診を受けるのは、めんどうくさい」

そんな気持ちが、受診する決断の妨げになっているのではないでしょうか。

 

 

子宮頸がんの原因

そもそも、子宮頸がんが発症する原因は何でしょうか。それは、皮膚や粘膜に「いぼ」を形成するHPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスです。
HPVは、性交渉などによってほとんどの女性が感染するごくありふれたウィルスで、100種類以上の種類(型)が存在します。その中でも、ハイリスク型といわれるHPVが十数種類あり、特に16型と18型のHPVが子宮の粘膜に持続感染することによって、子宮頸がんが発症するといわれています。

HPVの電子顕微鏡画像


HPVの詳細については、以下のページもご参照ください。

HPVってなあに?

 

 

子宮頸がん検診の検査方法

子宮頸がん検診の検査方法は、「細胞診(さいぼうしん)」と「HPV核酸検出検査」の2種類があります。子宮頸がん検診は、従来から「細胞診」でおこなっています。

  • 細胞診
    細胞診は、子宮頸部の細胞を専用のブラシなどで採取し、顕微鏡で異常な細胞を見つけ出す検査方法です。細胞診のみでの異常発見率は70~80%といわれています。
  • HPV核酸検出検査
    HPV核酸検出検査は、感染しているハイリスク型遺伝子の検出(簡易ジェノタイプ判定)と、各ジェノタイプのHPV核酸を判定する検査の2種類があります。

 

ユーロフィンジェネティックラボで実施している細胞診については、こちらをご覧ください。

 

 

がんになる前に発見し、治療ができる

子宮頸がん検診を受診することで、がんになる前に原因を発見できるメリットがあります。他の多くのがん検診の場合は、がんが発症してからがんの疑いがあることが分かりますが、子宮頸がん検診は、がんになる前に発見することができる唯一の検診です。

 

 

2種類の同時検査で発見率がほぼ100%に

細胞診にHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)検査を加えた「HPV併用(へいよう)検診」をおこなうことで、発見率がほぼ100%にまで上昇します。HPV核酸検出検査は、子宮頸がんの原因ウィルスであるHPVを直接見つけ出す検査で、ハイリスク型HPVの感染有無が確認できます。

2種類の同時検査で発見率がほぼ100%に

 

つまり、細胞診で見つけきれない病変を、HPV併用検診でほぼ100%みつけることができるのです。

 

 

液状化細胞診とは

ユーロフィンジェネティックラボでは、婦人科材料の液状化細胞診(Liquid Based Cytology : LBC)を 導入しており、多くの検体を受け入れております。LBCは、細胞診における細胞検体処理法の一つで、採取した細胞診検体を保存液中に分散させ、細胞をスラ イドガラス上へ薄く転写する細胞診用の標本作製方法です。LBCを用いた細胞診は、その簡便性から今後広く普及することが見込まれており、細胞診全体における精度向上に も期待されています。

 

 

LBCを用いるメリット

液状細胞診は、一般的に用いられている直接塗抹法による従来法と比較し、以下のメリットがあります。

  • 採取した細胞を100%回収
  • HPV併用検診によって、悪性細胞の発見率がほぼ100%
  • 受診者様への負担は従来と変わらず、一度の採取で細胞診とHPV簡易ジェノタイプ判定試験が可能
  • 直接塗抹法と比較して病変の検出率が格段に向上するため、検査精度が高まる

LBCを用いるメリット

 

また、患者様(健診受診者様)や、病院・健診センター様に対しても、LBCを導入するメリットがあります。

 

患者様(健診受診者様)のメリット 病院・健診センター様のメリット
定期的な検診が、子宮頸がんの予防につながる 液状細胞診の実施は、直接塗抹法よりも高い精度の細胞診が可能
細胞診のみの検診よりも検査精度が格段に上がる 併用検診を行うことで、さらに検査の精度が向上する
婦人科の液状細胞診は、2014年4月から保険適用となった 処置室での作業効率が向上する
1回の採取で細胞診とHPVの両方が検査でき、負担を最小限に抑えることが可能 併用検診を標準仕様にすることで、売上向上を見込むことができる
悪性度の高いHPV(16型、18型)の判明が、効果的な指導につながる 信頼できる検査結果が得られる

※病院やクリニックに適用

 

Roche社「HPV 16 and 18.jp」はこちらから

HPVについての詳細はこちらから

 

 

お問い合わせ

ユーロフィンジェネティックラボ株式会社
電話番号 011-644-7342
営業時間 9時~17時(土日祝日除く)