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Clinical Testing >> 技術コラム >> ベテラン臨床検査技師の『病理医ドラマ・フラジャイル』考 その8|これって何?バイオコラム 番外編

ベテラン臨床検査技師の『病理医ドラマ・フラジャイル』考 その⑧|これって何?バイオコラム 番外編

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こんにちは、臨床検査技師のまこりんです。今週の『フラジャイル』(http://www.fujitv.co.jp/FG/index.html )、冒頭では病理解剖が描写されていましたね。日本病理学会では、病理解剖を以下のように定義しています。

―病理解剖とは、病気のために亡くなられた患者さんのご遺体を解剖し、臓器、組織、細胞を直接観察して詳しい医学的検討を行うことです。これによってきわめて精度の高い病理診断ができ、死因を正しく理解し、治療の適切性についても検討することができます。―

(日本病理学会ホームページ「病理解剖について」 http://pathology.or.jp/ippan/byourikaibou.html )

病理解剖を行う理由や、得られること、Q&Aも掲載されていますので、ご興味をお持ちの方はぜひご覧になってみてください。

そして、今回の病気は「リンパ節の転移性腺がん」ということでしたね。

宮崎医師は、病理所見から
 ・元(原発)は膵がん
 ・ステージはⅣb
 ・外科的切除は不能、化学療法と放射線療法の併用が望ましい
 ・余命6ヶ月

と診断しました。臨床所見を元に総合的判断として上記が述べられたと推察されます。

真鍋俊明先生の著書『外科病理学入門』の中で、「臨床病理相関」という表現があります。

―診断をつけた場合、臨床的に得られた症状、所見と一致しうるか(中略)得られた組織所見、検査データとよく相関するかどうかにも注意を払う。(中略)この過程を通して初めて最終診断に到達したと考えるべきである。―

と述べられています。病理医が診断をする際は臨床所見(情報)が必要不可欠なんですね。  
 

 それにしても、松井玲奈さん(SKE48とは知りませんでした。鉄道オタクなのは知っていたのですが・・・。)の演技はよかったですね。ファンになってしまいました。

 

※ 当コラムは、あくまでも個人的見解による内容となっております。予めご了承ください。

 

 

なお、本件に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりお願いいたします。