検査項目 | 検査材料 | 容器 | 保存法 | 検査方法 | 保険診療点数区分 | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|
細胞診 婦人科材料等によるもの |
外陰・子宮膣部・頚部擦過、子宮内膜吸引、擦過 |
CYT あるいは LB1※2 LB2※2 |
室温 | パパニコロウ染色 | N004 | 2~5日 |
穿刺吸引細胞診、 体腔洗浄等によるもの |
喀痰 |
SP1 あるいは SP2 |
N004 | |||
喀痰以外その外 (尿、体腔液など) |
CYT・SPT あるいは LB3※2 LB4※2 |
|||||
乾燥固定標本 | SGH | ギムザ染色 |
※1 細胞診婦人科材料等によるもの、穿刺吸引細胞診、体腔洗浄等によるものの保険点数
同一または近接した部位より同時に数検体を採取して検査を行った場合であっても、1回として算定します。
※2 液状処理細胞診(LB1・LB2・LB3・LB4)
液状処理細胞診(LBC)での検査をご希望の場合は、事前にお知らせください。別途料金追加があります。
"細胞診報告書"に、Class判定、ベセスダシステムまたはABC判定、所見、細胞成分、細胞検査士等を明記して報告いたします。なおClass判定については、I・IIを陰性、III・IIIa・IIIbを疑陽性、IV・Vを陽性と読み換える事が可能となります。
(注)細胞診は確定診断ではありません。臨床診断、その他の検査結果とあわせ総合的にご判断下さい。
1)Class判定
2)ベセスダシステム2001準処報告様式
結果 | 略語 | 推定される病理診断 | 運用 |
---|---|---|---|
1)陰性 | NILM | 非腫瘍性所見、炎症 | 異常なし:定期検査 |
2)意義不明な異型扁平上皮細胞 | ASC-US | 軽度扁平上皮内病変 |
要精密検査: ①HPV検査による判定が望ましい。 陰性:1年後に細胞診、HPV併用検査 陽性:コルポ、生検 ②6ヶ月以内細胞診施行 |
3)HSILを除外できない 異型扁平上皮細胞 |
ASC-H | 高度扁平上皮内病変疑い |
要精密検査: コルポ、生検 |
4)軽度扁平上皮内病変 | LSIL |
HPV感染 軽度異形成 |
|
5)高度扁平上皮内病変 | HSIL |
中等度異形成 高度異形成 上皮内癌 |
|
6)扁平上皮癌 | SCC | 扁平上皮癌 | |
7)異型腺細胞 | AGC |
腺異型または 腺癌の疑い |
要精密検査: コルポ、生検 頸管および内膜細胞診 または組織診 |
8)上皮内腺癌 | AIS |
上皮内腺癌 |
|
9)腺癌 | Adenocarcinoma | 腺癌 | |
10)その他の悪性腫瘍 | other malig. | その他の悪性腫瘍 |
要精密検査: 病変検索 |
3)ABC判定
判定区分 | 細胞所見 | 指導区分 |
---|---|---|
A | 喀痰中に組織球を認めない | 材料不適、再検査 |
B |
正常上皮細胞のみ 基底細胞増生 軽度異型扁平上皮細胞 線毛円柱上皮細胞 |
現在異常を認めない |
C |
中等度異型扁平上皮細胞 |
程度に応じて6ヶ月以内の追加検査と追跡 |
D | 高度(境界)異型扁平上皮細胞または悪性腫瘍の疑いある細胞を認める | 直ちに精密検査 |
E | 悪性腫瘍細胞を認める |
注1) 個々の細胞の判定ではなく、喀痰1検体の全標本に関する総合判定である。
注2) 全標本上の細胞異型の最も高度な部分によって判定するが、異型細胞少数例では再検査を考慮する。
注3) 扁平上皮細胞の異型度の判定は異型扁平上皮細胞の判定基準、および細胞図譜を参照して行う。
注4) 再検査とは検体が喀痰でない場合に再度検査を行うことを意味する。
注5) 追加検査とはC判定の場合に喀痰検査を追加して行うことを意味する。
注6) 再検査や追加検査が困難な時には、次回定期検査の受診を勧める。
注7) D・E判定で精密検査の結果、がんが発見されない場合には常に厳重な追跡を行う。
まずはお問い合わせください
011-644-7342
受付時間9時~17時(土日祝除く)
Copyright(C)2023 eurofins All Rights Reserved.